5月の長期休暇を終えて
季節は、だんだんと暑さを感じるようになって
春から夏へと小満の節気を過ぎ
草木枝茂り紫陽花が美しい季節となった。
もう5月が終わる。。
季節は美しい変化の時期だが
経営する者にとっては何かと多忙な時期で
新たな経営計画の策定を行い
毎年の事だが社員との年俸契約面談を始めており
頭が何かと一杯になる時期だ。
そんな中に社員研修NF会への参加依頼があり
その最終研修で九重連山にある坊がつるで
山の中、2泊3日の研修企画に参加してきた。
当社は、経営理念に「人を創り」と謳っており
それを『社員心得』に顕わしている。
NF会は、その顕わしている意味を体感する社員研修で
社業から離れて年齢や職階を外し
その本質を探る中で真剣に自分と向き合う
人間力の養成を主目的としている。
私も20代から30代半ばまで山登りが好きで
よく九重連山にも行ったものだが
ここ20年ほど山とはご無沙汰で
体力にもあまり自信がなくどうしたものかと思っていたが
社業で一杯になった頭をリフレッシュするのも良いかと。。
考え過ぎずに乗ることにした。
20年ほど足を入れることのなかった
白くカビていた登山靴を引っ張り出し
久方ぶりに山仕度をして行ってみた。。
入山の日、あいにくの雨模様だったが
体力的にも問題なく
久しぶりに見た坊がつるから見える九重連山の美しさに
魅了され、仕事ばかりの人生ではいかんな、、と思えた。
私の知っていた山の中にある法華院温泉も
随分と設備が立派になって
食堂も宿泊施設も見違える姿になっていて
平日だったが多くのお年寄りの登山客が利用しているのに
驚きがあった。
私は昔の鄙びた法華院が好きだったが
これも時代の流れなのだろう。。
研修メンバーも登山が始めてだというメンバーが多く
着くまでは不安だったようだが
大自然の懐で癒され
夜の満天の星空に魅了され
自分と真剣に向き合える良い会となった。
私もほんの数日だったが
時計と携帯電話を置いて社業の慌ただしさから逃れ
静かな時間を過ごせた。
実に贅沢な時間だった。。
しかし、次の日が東京出張で
あの大自然の余韻を楽しむ時間も無く
人の波にもまれながら
スマートフォンにたまり過ぎたメールを見て
現代人の何とも機械的な日常に
人にとっての便利さとは、何だろう…?
と、ふと思った。
都市とあの大自然が同時に今存在していることに
何か不思議なものを感じつつ
ああ、自分しだいなのだな…
と感じるものがあった。
山から離れて約20年あまり
社業という都会の山を登ってきたのかもしれない…
一つの頂きに登り、また次の山に思いを馳せ
困難な山ほど面白く感じてしまうのは
親父譲りなのかもしれない。。
また時間をつくって
自然界の山に登ってみたい。
(^_^) 我が社の『社員心得』(^_^)
私たちは
固定観念にとらわれない発想で
素直に聴く耳と
物事の本質を視る眼を養い
人と共に行動の出来る
そんな人を目指します。
【NF会メンバーご苦労様でした。。】